花のアルペジオ

窓辺に並べた花の名前を数えて
一つずつ一つずつ忘れぬように水をあげてく
何度も忘れては枯らしてしまった過去ばかり
泣いても悔やんでも失ったものは戻らない
ありふれた日々 愛しい思い出も
爪弾く様に 鳴いては消えてゆく

そのままそのまま 抱きしめたままでずっと
そのままそのまま 側にいてくれたならきっと


繋いだその手から温もりが冷めてゆく様に
少しずつ色褪せた まるでセピアの写真みたいだ
流れてく時の中 そこだけ止まった時間を
新しい鮮やかな日々がまた塗り替えていく
なくしたものも たゆたう日常も
確かめる様に 泣いても消えないで

そのままそのまま 抱きしめたままでずっと
そのままそのまま 側にいてくれたならきっと
そのままそのまま 抱きしめたままでずっと
そのままそのまま 側にいてくれたならきっと


窓辺に並べた花の名前を数えて
一つずつ一つずつ忘れぬように水をあげてく

lyric・music / ナガイケンタロウ

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