「もう繋いだ手を解いて、終わりにしよう僕らは。」
あぁ声にならない思いは また宙(そら)に浮かんで消えてく
8月の風は生温(ぬる)くてうやむやにごまかし吹いてる
選べないくせに手にしてしまうなら
いっそ壊れるまで抱きしめていよう
心の奥の方 弱くて脆い自分が目を瞑るけど
大丈夫だよと 優しい顔で君は笑ってた
答えを委ねるクセが今でも直ってはいなくて
うん、分かってる優しさじゃない
ただ目を逸らしてるだけだろう
柔らかな白い肌に触れたって
満たされてやしない こんなにも
指輪の向こうの幸せな日々も
満たされやしない 空っぽのまま
心の奥の方 不埒でズルい自分を認めたくない
また人の目気にして ありきたりな言葉で
やり過ごしていた
けど
繋いだ手解いて ここから始めよう もう目を逸らさないから
大丈夫だよと哀しい顔で君は笑ってた
でも 優しい君は泣いてた